和歌山県立近代美術館

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トップページ > レポート > 2011年度のレポート > 虫眼鏡カメラワークショップ

虫眼鏡カメラワークショップ

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去る8月20日、21日の両日、「wacss」こと「NPO法人和歌山芸術文化支援協会」の主催により、虫眼鏡カメラをテーマにしたワークショップ『「もっと、光を」ドキドキ少年撮影隊ミュージアム編 PART II』が開かれました。東京藝術大学教授で写真家の佐藤時啓(さとうときひろ)さんを講師にお招きし、手作りのカメラで美術館を撮影するというものです。

「カメラなんて自分で作れるの?」と思われるでしょうか。また最近では、カメラと言えばデジカメだけしか知らなくて、「フィルムって何?」と思っているこどもたちも多いことでしょう。確かに今のカメラは簡単で、誰にでもすぐに写真を撮ることができます。ですがこんなワークショップでカメラの仕組みをしれば、もっと写真を撮ることが楽しくなるかもしれません。

ワークショップ時に開催中だった展覧会『なつやすみの美術館 「みること」「うつすこと」』では、写真を使った作品をたくさん紹介しており、美術と写真の関係についても学べるプログラムでした。

初日の20日は当館で、2日目は中辺路(なかへち)へと場所を移しての撮影というスケジュールでしたが、和歌山市内のこどもたち20名、そして21日には中辺路の近野小学校のこどもたち20名が加わり、さらに和歌山県高等学校教育研究会美術・工芸部会の研修としてご参加くださった先生方もまじえての、大人数でのワークショップとなりました。

8月20日

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まずは講師の佐藤先生(左)と主催であるwacss代表の井上節子さんから、ご挨拶とプログラムの説明です。

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黒いボール紙を折り曲げて、カメラを作っていきます。

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虫眼鏡レンズをはめて、カメラができあがりました。

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カメラをのぞくと、どう見えるのかな?

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中のトレーシングペーパーに、上下左右逆さまの景色が写ります。これだけでも十分「カメラ」です。

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撮影場所を決め、感度の低い印画紙をセット。あいにく雨まじりの曇り空のため、撮影できるまで1時間も待ちます。

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その間に展覧会を鑑賞。

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いよいよ現像。左上の黄色い紙に熱を加えると映像が浮かび上がります。写っていた時の驚き!

8月21日

翌日はカメラを持って田辺市中辺路町(なかへちちょう)近露(ちかつゆ)へ向かいました。地元、近野小学校の皆さんにもカメラを作ってもらい、一緒に撮影します。

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近野小学校は全校生徒20人の小さな学校ですが、校庭が一面の芝生ですばらしい環境です。

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小学校のすぐとなりに、昨年、佐藤さんが作った「ツリーハウスカメラ」があります。木の上の小屋全体がカメラになっていて、近露の風景が映し出されているのを体験しました。

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ちなみに「カメラ」とはもともと「部屋」という意味で、それを実感できる場所です。

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動いている車は、もちろん動いて写ります!そしてもちろん逆さまです。

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この日もあいにく雨模様の天気でしたが、撮影時はお日様に恵まれ、近野小学校の周りで撮影しました。

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20分以上同じ姿勢での撮影にいどむ高校の先生も。

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午後からは熊野古道なかへち美術館を見学し、周辺を撮影します。

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美術館の西側を流れる日置川を撮るこどもたちもいました。水の流れを数十分かけて撮ると、どんな写真になると思いますか?

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カメラの原理を学び、映像が写し取られる驚きを体験した2日間にわたるワークショップでした。

カメラの設計から、現地での撮影の指導まで、佐藤先生には大活躍していただきました。また、カメラの制作に当たっては「カメラの西本」様より多大な協力をいただきました。大変ありがとうございました。
撮影された作品は、当館ギャラリーで9月後半に紹介する予定です。どんな写真にできあがっているのか、是非当館へ見に来て下さい。

このワークショップは、花王・コミュニティミュージアム・プログラム2010の助成により、実施されたものです。
ご協力いただいたみなさまに感謝いたします。

佐藤時啓研究室

助成:花王・コミュニティミュージアム・プログラム2010

協賛:カメラの西本/オリンパスイメージング株式会社

協力:熊野古道なかへち美術館/NPO古道の里に花と愛/田辺市立近野小学校/EU・ジャパンフェスト日本委員会/和歌山県立近代美術館

主催:NPO法人 和歌山芸術文化支援協会(wacss)