和歌山県立近代美術館

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なつやすみの美術館2:かたちと色のABC

なつやすみの美術館2:かたちと色のABC
ジョセフ・アルバース《Formulation:Articulation》 1972 より / © The Josef and Anni Albers Foundation

会期: 2012年6月30日(土)〜8月26日(日)

なつやすみの美術館2:かたちと色のABC

「なんだかよくわからない」――作品の前でそう感じたことはありませんか。特に丸や四角など図形のようなかたちやあざやかな色の作品は、もちろん目には楽しいけれど、何を意味しているのかと聞かれると、ちょっと答えに困ってしまうかもしれません。この展覧会は、そういった作品にじっくりと向き合い、大人もこどもも一緒になって、たくさんの「わかる!」を感じてもらおうという試みです。

奥行きのない絵の世界は二次元という世界です。ですが風景であったり人物であったり、描かれているものは立体的に見えます。それは昔からたくさんの芸術家たちが、奥行きのある三次元の世界をうつしとる方法を探し求めてきた結果です。けれどもここ100年ほどの芸術家たちは、うつしとることは「見せかけ」でもあるのでは、と頭を悩ませてきました。そうして、見せかけではなく本当・本物を目指すなかで、かたちや色そのものをテーマとすることに気づいたのです。

とはいえ、こうして生まれてきた作品たちが語る言葉は、それまでの美術とはほんの少しちがった言葉になってしまいました。そこでこの展覧会では三つのテーマ、A、B、Cをきっかけにして、作者の見方や考え方、時には実際に書かれた文章も借りながら、少し変わった作品たちの言葉に耳を傾けてみたいと思います。

まずAの「見かけとかたち(Aspect and Abstraction)」では、ものの見かけとそれが線や面の組み合わせで考えられてゆく流れ、そしてそれらが持つ意味について考えられている作品を紹介します。続くB「あちらとこちら(Beyond the Boundary)」は、絵という奥行きのない二次元と、実際の世界である三次元を行き来するような作品を中心に、私たちの目や考え方までも疑わせる作品を取り上げます。三番目のC「色と組み立て(Color and Construction)」では、組み合わせによって違っても見える色の問題やかたちの組み立て、そして色とは何か、作品を成り立たせるものとは何かという問題にも踏み込みます。

作品になにが描かれているか、ということ以前に、私たちは作品の「かたち」や「色」を見ているという事実。そこに目を向けたとき、気づいてみればおもしろい現代の美術の世界が、さらに広がることでしょう。

開館時間 : 9:30~17:00(入館は16:30まで)/ 休館日 : 月曜日(7月16日(祝)は開館、翌17日閉館)
観覧料 : 一般500(400)円、大学生300(250)円
( )内は20名以上の団体料金
高校生以下、65歳以上、障害者の方、県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生も含む)は無料

◎7月18日〜8月31日の期間、平日入館料が半額になります。※家族でお出かけ節電キャンペーン

観覧料 : 一般250(200)円、大学生150(120)円( )内は20名以上の団体料金


【関連事業】


【展示構成及び主な展示作品】

A:見かけとかたち/Aspect and Abstraction

展覧会のはじめに、ものの見かけを絵のなかでどう表すかというテーマに取り組んだ作品や、かたちそのものが持つ意味や画面の中での効果について考えたパウル・クレーの造形など、線や面といったかたち自体が問題とされる作品を紹介します。

  • アルベール・グレーズ 『キュビスムについて』より《無題》 1947年(1912年初版)ドライポイント、紙
  • ヴァシリー・カンディンスキー 詩画集《響き》 1911年 多色木版、紙
  • パウル・クレー 《綱渡り》1923年 リトグラフ、紙
ワシリー・カンディンスキー 詩画集《響き》より
1911年 多色木版、紙
パウル・クレー《綱渡り》
1923年 リトグラフ、紙

 

 


B:あちらとこちら/Beyond the Boundary

ここでは平面である絵の世界と、わたしたちのまわりにある三次元空間との違いを中心に、さまざまな境目について考えます。版画の画面にどうしても生まれる余白にまで目を向けた舩井裕や、目だましのような効果によって絵の中に不思議な奥行きを作りだすヴィクトル・ヴァザルリ、そして陶芸でありながらまるで平面のようにも見える作品に取り組んだ林康夫らを取り上げます。

  • 舩井裕 《CROSS WORD I》1972年 リトグラフ、紙
  • ヴィクトル・ヴァザルリ 《ビソール》 1978年 アクリル、キャンバス
  • 林康夫 《Phase 85-2》 1985年 陶
  • ルーチョ・フォンタナ 《空間概念−期待》 1964-65年 水性塗料、キャンバス
林康夫《Phase 85-2》
1985年 陶
舩井裕《CROSS WORD I》1972年 リトグラフ、紙

 

 


C:色と組み立て/Color and Construction

戦前ドイツのバウハウスにおいて学び、アメリカに渡ったジョセフ・アルバースを中心に、わたしたちのあいまいな色の見方やかたちの組み立てについて取り上げます。さらに色とは何か、作品自体を組み立てるものはなにかという問題にも目を向けたいと思います。

  • ジョセフ・アルバース 《Formulation: Articulation》 1972年 シルクスクリーン、紙
  • フランク・ステラ 《シンジェルリ》のヴァリエーション 1977年 リトグラフ、シルクスクリーン、紙
  • ブリジット・ライリー 《Banner 4》 1969年 アクリル、キャンバス
ジョセフ・アルバース
《Formulation: Articulation》1972年 より シルクスクリーン、紙
ジョセフ・アルバース
《Formulation: Articulation》1972年 より
シルクスクリーン、紙


 

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