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前田藤四郎《『新日本百景』35 白濱(和歌山縣)》1940(昭和15)
会期: | 2014年11月1日(土)~12月7日(日) |
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【終了しました】
和歌山から始まる旅 観光する美術
ぶらり、出かけてみませんか?
旅――和歌山は熊野詣の巡礼地でもあり、歴史的にも旅と関わりの深い土地です。山深い自然を背にし たこの土地は、非日常の時間や空間、さらには畏れにも近い存在と常に隣り合わせでした。道路や交通 機関、宿泊施設が整えられた現代の私たちにとっての旅や観光は、昔に比べればもっと気軽な、楽しみ のひとつにもなっています。
「観光」という言葉には、その土地の一番すばらしいところ、つまり「光」を見るという意味があります。 私たちが観光するときに期待している「光」はさまざまですが、なにより、ほかにはない風景、その地 で暮らす人々が築き上げ、その地を訪れた人々が積み重ねた文化でしょう。 そして、見知らぬ土地へ出かけ、異なる文化に触れて感覚を新たにしたいという欲求は、どんなに知ら れた名所旧跡へ行くときにも働いていて、私たちのまなざしを発見に導きます。日常を離れた旅先で、 初めてのものに触れるときのわくわくする感じは、すばらしい美術作品と出会ったときの気持ちと、通 じるところもあります。
この展覧会では、和歌山を描いた作品を中心に「美術で観光する」ことと、「美術を観光する」という 二つのアプローチによって、幅広い作品を紹介します。名所図会など、旅心をさそう資料から、大型の 美術作品まで、当館のコレクションを中心に約 150 点をご覧頂きます。
おもな出品作品:
前田 藤四郎《『新日本百景』35 白濱(和歌山縣)》1940年、 木版・紙
稗田一穂《幻想那智》1979年、顔料・紙
村井正誠《紀州》1993年、油彩・キャンバス
原勝四郎《小湾》1940年、油彩、キャンバス など
【会期】2014(平成26)年11月1日(土)~12月7日(日)
【会場】和歌山県立近代美術館、2階展示室
【主催】 和歌山県立近代美術館
【開館時間】 9時30分-17時(入場は16時30分まで)
【休館日】 月曜日
【観覧料】 一般510(410)円、大学生300(250)円
( )内は20名以上の団体料金
*高校生以下、65歳以上、障害者の方、県内に在学中の外国人留学生は無料
【関連事業】フロア・レクチャー(学芸員による展示解説)
11月2日(日)、11月16日(日)、11月30日(日) 14:00より 展示室にて
【問い合わせ先】和歌山県立近代美術館
〒640-8137 和歌山市吹上1-4-14 tel. 073-436-8690 fax. 073-436-1337
http://www.momaw.jp/

稗田一穂《幻想那智》1979(昭和 54)
川端龍子《芭蕉翁》1923(大正12)
田中恭吉《和歌山風景》1914(大正3)頃

展示にあわせ、和歌山大学(未公認)美術館部が、展覧会で和歌山名所をめぐるための「わかやまっぷ」を作成しました。会場にて配布しました。以下からもダウンロードしていただけます。
ダウンロード/File Download
わかやまっぷweb.pdf (download / pdf File / 3.3 MB)
