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妻木良三《境景II》2009〜2011年 鉛筆、アクリル、ジェッソ、板
会期: | 2017(平成29)年9月20日(水)―12月17日(日) |
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コレクション展2017-秋
当館は1963(昭和38)年に開館した和歌山県立美術館を前身として、1970(昭和45)年11月県民文化会館内に開館し、明治時代以降の和歌山ゆかりの作家の紹介を中心に活動を続けてきました。1994(平成6)年に黒川紀章の設計による現在の建物でリニューアルオープンすると同時に、作品収集の範囲を国内外へ広げ、現在では日本画、洋画、彫刻、版画など総数1万点を超える作品を所蔵するに至っています。
コレクション展では、幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を替え、和歌山ゆかりの作家を中心に、さまざまな観点から所蔵作品の紹介を続けています。和歌山県出身の作家には、洋画の草創期に活躍した神中糸子や、渡仏して現地の新動向を反映した作品を残した川口軌外、国画創作協会を創立し、斬新な日本画を発表した野長瀬晩花、創作版画の先駆的な作品集『月映(つくはえ)』を手がけた田中恭吉、日本の彫刻界で重要な役割を果たした建畠大夢や保田龍門など、数多くの個性豊かな人物が存在します。本展覧会では彼らの作品とともに、恩地孝四郎や高井貞二、村井正誠、山口八九子ら本県とゆかりの深い作家や、佐伯祐三などの近代日本美術を代表する作家の作品も交えて、近現代の美術の流れをご覧いただけるよう構成しています。
また、滋賀県立近代美術館が大規模な増築・改修をおこなうにあたり、その休館中に同館のコレクションの一部を当館で公開することとなりました。今回の展覧会では、同時期に開催される特別展「アメリカへ渡った二人 国吉康雄と石垣栄太郎」にちなみ、国吉や石垣と同じく戦前からアメリカで活動した浜地清松、ヘンリー・杉本らによる当館所蔵作品に加え、戦後にアメリカを活動拠点とした草間彌生ら日本人作家を含めた、現地の作家による20世紀後半のアメリカの美術を、滋賀県立近代美術館のコレクションとともに展観しています。和歌山と滋賀、ふたつの近代美術館が数十年にわたって収集してきた名品の数々をご覧ください。
【会場】 和歌山県立近代美術館 1階展示室
【会期】 2017(平成29)年9月20日(水)ー 12月17日(日)
*10月30日(月)に一部日本画作品の展示替えを行います
【開館時間】 9時30分−17時(入場は16時30分まで)
【休館日】 月曜日(ただし月曜日が祝休日の場合は翌平日休館)
【観覧料】 一般340(270)円、大学生230(180)円 ( )内は20名以上の団体料金
*「特集展示 NANGA 俗を去り自ら娯しむ」と共通
*高校生以下、65歳以上、障がい者の方、県内に在学中の外国人留学生は無料
*関西文化の日(11月18日、11月19日)、和歌山県ふるさと誕生日(11月22日)は
どなたでも入場無料です。

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