和歌山県立近代美術館

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館長からのメッセージ/2011.2.01

今年の冬は例年になく寒い日が続いていますが、皆様はお元気でお過ごしでしょうか。

昨年秋から開催していた「保田春彦展 近作デッサンを中心に」と「コレクション展2010-秋冬」が、1月30日(日)に終了しました。

保田春彦(1930年、和歌山県粉河町生まれ)は抽象彫刻の主導者のひとりですが、その保田が80歳を目前に、なぜ1000枚を目指して裸婦のデッサンに打ち込んだのでしょうか。人体デッサンこそすべての造形の基本であるという作家の信念をうかがわせる興味深い展覧会だったと思います。

「コレクション展2010―秋冬」は、当館が県民文化会館の1階に誕生した1970年、「大阪万博」が開かれた年に、わが国、とりわけ関西の美術界がどのような状況であったのか、それを所蔵作品によって示そうという試みでした。「具体」「パンリアル」「デモクラート」といった戦後の前衛芸術運動の作家たちがまだ活躍していた時代ですが、今から振り返ってみると、どこかのどかさが感じられます。裏返して言えば、それから40年のあいだに美術がどれほど大きく変わったかということを、暗に示していたと思います。

現在開催中の開館40周年記念展の第三弾「油絵の魅力 イズムを超えて」は2月13日(日)に終了します。県内の所蔵家の名品をまじえ当館の近現代洋画の粋を一堂にご覧いただけます。どうかお見逃しなく。

そして3月19日(土)から、「版画のアナ ガリ版がつなぐ孔版画の歴史」(4月17日まで)を開催します。今日ではガリ版(謄写版)を知らない人が多くなったかと思いますが、現代のシルクスクリーンという版画技法は原理としてはガリ版と同じです。和歌山県出身の清水武次郎(1915-1993)のガリ版による独創的な作品を中心に、シルクスクリーンに至る多彩な孔版画の歴史をたどるユニークな展覧会です。どうかご期待ください。

 

2011年2月1日