和歌山県立近代美術館

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館長からのメッセージ/2011.2.27

 和歌山市内にも雪が積もるなど、今年の冬は例年になく寒いと思っていたら、その後は一転して4月のようなポカポカ陽気になったり、異常気象とはいうものの天気というのは本当に不思議なものです。桜の開花も待ち遠しくなってきましたが、皆様はお元気でお過ごしでしょうか。

当館が現在の新しい建物に移ってから、今年で早くも17年たちます。いろいろガタも出てきたため、いま閉館して、機械設備を中心に改修工事をしています。皆様が接する所ではトイレが改善されます。それはそれはベッピンの女神様がいらっしゃいますので、どうかきれいに使ってください。

当館は3月19日(土)に再開し、1階の展示室では「コレクション展2011-春」(6月12日まで)を、2階の展示室では「版画のアナ ガリ版がつなぐ孔版画の歴史」(4月17日まで)を開催します。

「コレクション展」では、没後40年を記念して、海外でも評価の高かった有田川町出身の木版画家吉田政次(1917-1971)の回顧展示をします。また、吉田の作品の題名≪青春の輝き≫にちなんで、芸術家たちが10代から20代にかけて制作した作品を紹介します。23歳で夭折した田中恭吉(1892-1915)から91歳まで生きた天才パブロ・ピカソ(1881-1973)に至るまで、才能に恵まれた芸術家は青春時代にキラッと輝く作品を残しています。ここでは青年時代の作品が持つ意味について考えてみたいと思います。

コピー機が普及した今日ではガリ版(謄写版)を知らない人が多くなったかと思いますが、シルクスクリーンと呼ばれる現代の版画技法は原理としてはガリ版と同じです。「版画のアナ ガリ版がつなぐ孔版画の歴史」は、和歌山県出身の清水武次郎(1915-1993)のガリ版による独創的な作品を中心に、シルクスクリーンを含め多彩な孔版画の歴史をたどる、当館ならではのユニークな展覧会です。

皆様、どうかご期待ください。

 

2011年2月27日