1.和歌山県立近代美術館の50年+α

「和歌山県立近代美術館」は、現在も県庁の前にある和歌山県民文化会館の1階に、1970年に開館しました。そこで23年余りの活動を続け、1994年から現在の建物に移り、早くも26年が過ぎました。

 開館時に「近代美術館」という名前がつけられたのはなぜでしょうか。実はそれ以前の1963年から7年間、「和歌山県立美術館」という名前の施設が、現在の和歌山城二の丸跡にありました。はじめは収蔵庫もなく、展示のためだけの施設でしたが、和歌山ゆかりの作家を調査し、展覧会で紹介、さらにその作品の収集も行っていきます。しばらくして収蔵庫も増設され、作品を保存するというミュージアムとしての最低限の機能が整えられました。

 県立美術館時代には近世以前、つまり江戸時代までの美術の展覧会も開催されています。しかし当時はすでに美術の概念が大きく広がっており、1929年にその名も「近代美術館 The Museum of Modern Art」がニューヨークに開館して以来、近代=同時代の美術を体系的な視点をもって紹介することが、世界的に注目されるようにもなっていました。日本においてこうした動きが始まるのは戦後のことで、1951年に最初の近代美術館として神奈川県立近代美術館が、翌1952年に国立近代美術館(現・東京国立近代美術館)が、そして1963年には国立近代美術館京都分館(現・京都国立近代美術館)が開館します。その流れを汲み、1970年10月に兵庫県立近代美術館(現・兵庫県立美術館)が開館し、1か月遅れで和歌山県立近代美術館が国内5番目の近代美術館として開館することになりました。和歌山県の近世以前の美術は、翌1971年に和歌山県立博物館が開館して引き継いでいきます。

 それぞれの時代にあわせて少しずつ変化しながらも、展覧会の歴史やコレクションの歩みを見ると、当館は常に一貫した活動を行ってきたことがわかります。ここではポスターや刊行物を中心に、3つの美術館の変遷をたどります。

1963年に開館した和歌山県立美術館、1970年に県民文化会館1階に開館した和歌山県立近代美術館(旧館)、そして1994年に現在の地に開館してからの和歌山県立近代美術館(新館)では、数々の展覧会が開催されてきました。
 ここでは、現在までに制作されたポスターによって展覧会を振り返ります。ポスターが制作できなかった展覧会などもありますので、詳細な展覧会の開催歴は以下の年表をご覧ください。振り返ってみますと、川口軌外や石垣栄太郎など同じ作家の名前や作品の図版が繰り返しポスターに登場していることがわかります。和歌山ゆかりの美術家たちの調査研究を継続し、展覧会での紹介を軸に活動を続けてきた当館の一貫した姿勢が、ポスターからも垣間みることができるのではないでしょうか。

県立美術館時代からのポスター 県立美術館時代、近代美術館(旧館)時代、近代美術館(新館)時代の展覧会歴
県立美術館が開館したときのアルバムや案内パンフレット等
登録博物館として申請したときの書類も残されている
1994年に新館に移ってから2020年までのカレンダー

和歌山県立美術館が開館してから2年後の1965年12月1日、友の会の発足にあわせて「美術館だより」は創刊されました。毎月1回のペースで発行された「美術館だより」は、和歌山県立近代美術館にも引き継がれ、計339号まで継続しました。そして1994年7月に新館が開館されるのにあわせて、「和歌山県立近代美術館ニュース」としてリニューアルします。カラーページが追加され、年4回季節ごとに発行される季刊誌となり、現在103号まで続いています。その時々の美術館活動をリアルタイムで物語る資料であり、掲載された作家のテキストなども貴重です。

各時代の細かな活動を記録する『美術館だより』 近年の『和歌山県立近代美術館ニュース』

1963年
3月 旧和歌山城二の丸跡に開館
3月 第1回和歌山県美術家協会展(1970年第8回展まで開催)
4月 世界美術アルバム展・世界の人々の生活写真展
6月 国際写真サロン展
7月 第1回郷土出身大家作品展 川口軌外展
10月 第1回明治・大正・昭和名作美術展
11月 第17回和歌山県美術展(1969年第23回展まで開催)
1964年
1月 世界国旗展
2月 全日本写真サロン展
4月 紀州陶磁器展
4月 国際写真サロン展
10月 第2回明治・大正・昭和名作美術展
1965年
3月 祗園南海展
5月 芦雪名作展
7月 第25回全日本写真サロン展・ 第21回全関西写真展
7月 第2回郷土出身大家作品展 日高昌克展
10月 近代洋画名作展 特設 原勝四郎遺作展
1966年
3月 ダリ・シャガール・ビュッフェ版画展
6月 石垣栄太郎遺作展
6月 日本伝統工芸秀作展
7月 川端龍子展
8月 第1回和歌山県立美術館友の会展 (1970年第5回展まで開催)
10月 松方コレクション展
1967年
4月 第4回国際青年美術家展・日本/アメリカ展
8月 第1回和歌山アンデパンダン展
10月 開館五周年記念 富岡鉄斎展
1968年
2月 収蔵庫完成記念 現代洋画大家展
2月 友の会実技講座習作展(1970年第3回展まで開催)
3月 郷土出身作家 桑山玉洲展
4月 吉川観方コレクション 浮世絵総合展
7月 1968(第2回)和歌山アンデパンダン展
9月 第1回勤労者美術展(1970年第3回展まで開催)
9月 扇絵展
10月 明治100年記念 郷土作家回顧展 明治から現在まで
1969年
4月 郷土出身大家展 保田龍門
10月 文化庁巡回展 明治・大正・昭和名作美術展
1970年
2月 県美術家協会色紙展
3月 京都の近代日本画
4月 吉川観方コレクション 日本女装展
11月 廃館

1970年
11月2日 和歌山県民文化会館内に開館
近代美術館開館記念 第24回和歌山県美術展特別展(1993年第47回展まで開催)

1971年
2月 第4回美術館友の会実技講座習作展(1975年第9回展まで開催)
3月 郷土出身作家 大夢・晩花展
4月 竹久夢二展
6月 第9回和歌山県美術家協会展(1993年第31回展まで開催)
8月 第6回近代美術館友の会展(1992年第27回展まで開催)
8月 紀州の風景画展
9月 第4回和歌山県勤労者美術展(1975年第7回展まで開催)

1972年
1月 館主催常設展(浜口陽三版画展)
2月 第5回近代美術館友の会習作展(1975年第9回展まで毎年開催)
3月 原勝四郎展
4月 現代日本絵画秀作展
7月 新収作品を中心とする常設企画展
10月 アメリカにおける日本人作家回顧展(国吉康雄・石垣栄太郎・ヘンリー杉本 三人展)

1973年
1月 常設企画展(原勝四郎の日本画)
3月 地中海の古代美術展
10月 川口軌外展

1974年
4月 吉田政次遺作展
6月 昭和49年度 和歌山市美育協会春の写生展(1975年まで毎年開催)
7月 昭和49年度前期 県立近代美術館常設企画展
10月 硲伊之助展
12月 昭和49年度 県高校総合芸術祭書道美術展

1975年
1月 昭和49年度後期 県立近代美術館常設企画展
3月 館蔵品による〈和歌山の作家〉展
3月 第35回国際写真サロン入選作品展
4月 昭和50年度前期 県立近代美術館常設展
5月 第2回移動美術館—和歌山の作家を中心として—(会場:御坊市・紀州信用金庫大ホール)
10月 木下孝則回顧展
12月 第23回県下高校総合芸術祭書道美術展

1976年
1月 昭和50年度後期 県立近代美術館常設展
2月 1910年代における京都日本画の新動向
4月 昭和51年度前期 県立近代美術館常設企画展
5月 第3回移動美術館 橋本展(会場:橋本市教育文化会館4階 第4〜5展示室)
10月 木下義謙作品展

1977年
1月 昭和51年度後期 県立近代美術館常設企画展
2月 田中恭吉展
4月 昭和52年度第Ⅰ期 県立近代美術館常設展
6月 第4回移動美術館 移動美術館’77有田展(会場:有田市・安諦橋会館6階大集会室)
7月 昭和52年度第Ⅱ期 県立近代美術館常設展
10月 川端龍子展

1978年
4月 企画展 洋画・彫刻・版画の世界
6月 第5回移動美術館 移動美術館’78 橋本展・有田展(会場:橋本市教育文化会館4、5展示室/有田市・安諦橋会館6階大集会室)
10月 日高昌克展

1979年
1月 企画展 館蔵作品展—新収蔵作品を中心として—
2月 神中糸子と工部美術学校展
4月 企画展 浜口陽三・吉田政次版画展
5月 特別展 村井正誠展
6月 第6回移動美術館 移動美術館’79 田辺展(会場:紀州信用金庫田辺東支店2階大会議室)
10月 特別展 高井貞二展

1980年
1月 企画展 館蔵作品展—新収蔵作品を中心として—
3月 川口軌外とその周辺—和歌山の初期独立展系作家たち—
4月 企画展 館蔵作品展—日本画の世界—
5月 企画展 館蔵作品展—洋画・彫刻の世界—
6月 第7回移動美術館 移動美術館’80 串本展(会場:串本町立体育館)
7月 企画展 館蔵作品展—版画の世界—
10月 開館10周年記念特別展 1930年協会の作家たち

1981年
1月 企画展 新収蔵作品展
3月 春の特別展 恩地孝四郎・田中恭吉・逸見享版画展
4月 企画展 洋画の世界-滞欧・滞米作品を中心として-
5月 企画展 版画の世界-新収蔵作品を中心として-
6月 第8回移動美術館 移動美術館’81 御坊展 (会場:紀州信用金庫4階大会議室)
8月 企画展 洋画の世界—人物画を中心として—
10月 特別展 下村観山—その人と芸術—
10月 企画展 洋画の世界-戦前の作品より

1982年
1月 企画展 館蔵作品展—新収蔵作品を中心として—
2月 特別展 建畠覚造展
4月 企画展 和歌山の作家たちⅠ
4月 企画展 和歌山の作家たちⅡ
5月 企画展 和歌山の作家たちⅢ
7月 企画展 現代版画の8人
7月 特別展 イタリア美術の一世紀展《1880-1990》
8月 企画展 和歌山の作家たちⅣ
10月 特別展 稗田一穗展

1983年
3月 第9回移動美術館 移動美術館’82橋本展(会場:橋本市教育文化会館4階展示室)
4月 館蔵作品展Ⅰ 戦後の洋画と版画
4月 館蔵作品展Ⅱ 戦前の洋画〈特別陳列—石垣栄太郎〉
5月 館蔵作品展Ⅲ 日本画の世界〈特別陳列—稗田一穗〉
5月 第10回移動美術館 移動美術館’83 串本展(会場:串本町立体育館)
7月 特別展 関西の美術家シリーズ1—津高和一・泉茂・吉原英雄展
8月 館蔵作品展Ⅳ 洋画・彫刻の世界 〈特別陳列—創作版画〉
10月 特別展 日本の洋画秀作展

1984年
1月 館蔵作品展Ⅴ 新収蔵作品を中心として
2月 特別展 和歌山の作家と県内洋画壇
4月 館蔵作品展Ⅰ 戦前の作品を中心として〈特別陳列—川口軌外〉
4月 館蔵作品展Ⅱ 戦前の作品を中心として〈特別陳列—創作版画〉
5月 館蔵作品展Ⅲ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—建畠覚造〉
8月 館蔵作品展Ⅳ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—現代版画〉
8月 第11回移動美術館 移動美術館’84 田辺展(会場:紀南文化会館)
7月 特別展 関西の美術家シリーズ2—元永定正・白髪一雄展
10月 特別展 紀州の風景を描いた作家たち展

1985年
1月 館蔵作品展Ⅴ 新収蔵作品を中心として
3月 第1回和歌山版画ビエンナーレ展
4月 館蔵作品展Ⅰ 戦前の作品を中心として〈特別陳列—高井貞二〉
4月 館蔵作品展Ⅱ 戦前の作品を中心として〈特別陳列—木下義謙〉
5月 館蔵作品展Ⅲ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—玉置正敏〉
7月 特別展 関西の美術家シリーズ3
彫刻の4人—清水九兵衞・山口牧生・森口宏一・福岡道雄展
8月 館蔵作品展Ⅳ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—深沢幸雄〉
10月 開館15周年記念特別展 近代洋画の展開—初期独立美術協会の作家たち展

1986年
1月 館蔵作品展Ⅴ 新収蔵作品を中心として
3月 企画展 館蔵秀作展
4月 館蔵作品展Ⅰ 新収蔵作品を中心として〈特別陳列—川口軌外〉
4月 館蔵作品展Ⅱ 戦前の作品を中心として〈特別陳列—大正期の日本画〉
5月 館蔵作品展Ⅲ 戦前の作品を中心として〈特別陳列—創作版画〉
7月 館蔵作品展Ⅳ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—現代彫刻〉
7月 特別展 朝井閑右衛門の世界
8月 館蔵作品展Ⅴ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—現代版画〉
10月 特別展 瑛九とその周辺

1987年
1月 館蔵作品展Ⅵ 新収蔵作品を中心として
2月 館蔵作品展Ⅶ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—第1回和歌山版画ビエンナーレ展受賞作品〉
3月 第2回和歌山版画ビエンナーレ展
4月 館蔵作品展Ⅰ 戦前の作品を中心として〈特別陳列—大正期の日本画〉
4月 館蔵作品展Ⅱ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—稗田一穗〉
7月 館蔵作品展Ⅲ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—現代彫刻〉
7月 特別展 関西の美術家シリーズ4 日本画の4人—大野俶嵩・下村良之介・星野真吾・三上誠展
7月 館蔵作品展Ⅳ 戦前の作品を中心として〈特別陳列—創作版画〉
9月 太平洋を越えた日本の画家たち展 アメリカに学んだ18人

1988年
1月 館蔵作品展Ⅴ 新収蔵作品を中心として
2月 館蔵作品展Ⅵ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—現代版画〉
3月 企画展 描かれた動物たち展
4月 館蔵作品展Ⅰ 新収蔵作品を中心として〈特別陳列—川口軌外〉
5月 館蔵作品展Ⅱ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—建畠覚造〉
7月 館蔵作品展Ⅲ 戦前の作品を中心として〈特別陳列—創作版画〉
7月 特別展 関西の美術家シリーズ5 版画の4人—井田照一・木村光佑・黒崎彰・舩井裕
8月 館蔵作品展Ⅳ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—現代版画〉
10月 特別展 竹久夢二とその周辺

1989年
1月 館蔵作品展Ⅴ 新収蔵作品を中心として〈特別陳列—和歌山版画ビエンナーレ展受賞作品〉
3月 第3回和歌山版画ビエンナーレ展
4月 館蔵作品展Ⅰ 戦前の作品を中心として〈特別陳列—創作版画〉
5月 館蔵作品展Ⅱ 戦後の作品を中心として〈特別陳列—現代版画〉
7月 館蔵作品展Ⅲ 戦後の作品を中心として
7月 特別展 関西の美術家シリーズ6 現代の造形—土と布と糸 荒木高子・前川強・濱谷明夫
10月 特別展 親と子で見る世界の名画展ー印象派からモダンアートまでー
12月 移動美術館 和歌山の作家たち展 (会場:串本町立体育館)
1990年
1月 館蔵作品展Ⅳ 新収蔵作品を中心として
3月 企画展 館蔵秀作展
7月 館蔵作品展Ⅰ 戦後の作品を中心として
7月 特別展 関西の美術家シリーズ7 美術の現在—4つの試み 宮崎豊治・北山善夫・木村秀樹・野田裕示展
10月 特別展 現代の陶芸1980−1990 関西の作家を中心として
1991年
1月 館蔵作品展Ⅱ 新収蔵作品を中心として
3月 第4回和歌山版画ビエンナーレ展
4月 館蔵作品展Ⅰ 戦後の作品を中心として
5月 館蔵作品展Ⅱ 戦前の作品を中心として
7月 館蔵作品展Ⅲ 現代版画
8月 特別展 関西の美術家シリーズ8 美術の現在—彫刻の変容 小清水漸・北辻良央・川島慶樹展
9月 サントリー美術館所蔵グランヴィルコレクション
9月 ポスター芸術100年展ーロートレックからホックニーまでー
1992年
1月 館蔵作品展Ⅳ 新収蔵作品を中心として
4月 館蔵作品展Ⅰ 建畠覚造と戦後日本の彫刻家
5月 館蔵作品展Ⅱ 関西の戦後美術を中心に
5月 田辺市制施行50周年記念 移動近代美術館(会場:紀南文化会館)
7月 館蔵作品展Ⅲ 現代版画
8月 館蔵作品展Ⅳ 戦前の洋画ー和歌山ゆかりの作家たちー
10月 特別展 版画芸術の饗宴—ケネス・タイラーと巨匠たち:1963–1992
1993年
1月 館蔵作品展Ⅴ 新収蔵作品を中心として
3月 第5回和歌山版画ビエンナーレ展
4月 館蔵作品展Ⅰ 川口軌外
5月 館蔵作品展Ⅱ 石垣栄太郎と原勝四郎
7月 館蔵作品展Ⅲ 現代版画

1994年
7月8日 新近代美術館開館
7月 開館記念展1 美術館へ行こう COLLECTIONS! 近代美術/100年
10月 開館記念展2 大正のまなざし—若き保田龍門とその時代—
11月 小企画展 ルオーの『ミゼレーレ』

1995年
1月 特別展 恩地孝四郎—色と形の詩人—
2月 小企画展 和歌山ゆかりの作家たち
4月 1994年度新収蔵作品展
4月 特別展 ヴィクトリア&アルバート美術館展—イギリス絵画の350年
7月 村井正誠展 色と形と心—人間の詩
8月 美術館に行ったよ!—風景ってなあに—
8月 小企画展 日本の近代版画
9月 保田春彦展
10月 野田裕示近作展

1996年
1月 線画の世界—かたりの表現—
2月 ひかる・うごく・おとがする 20世紀の静かならざる作品たち
4月 美術館へいったら!? 「絵画」というしくみ
6月 紀伊半島を歩いて —ロジャー・アックリング&ハミッシュ・フルトン
8月 モスクワ、プーシキン美術館名作展 —室内への視線—
9月 ホックニーのグリム童話
11月 日本のグラフィックデザイン

1997年
1月 和歌山の版画家10人
3月 新しい関西の美術家たち ものとあらわれ
4月 美術館へ行ったよ! コレクションにみる東京
5月 美術館へ行ったよ! コレクションにみるパリ
7月 アルザスとフランス近代美術の歩み —ストラスブール近代美術館展
8月 版画の技法・表現の手法
10月 マリノ・マリーニ展
11月 アメリカの中の日本 —石垣栄太郎と戦前の渡米画家たち—
1998年
1月 心のかたち
2月 泉茂—初期版画作品を中心に—
4月 世紀末芸術の華—オーブリー・ビアズリー展
5月 日本の近代版画—コレクション・ダイジェスト1
6月 日本の近代版画—コレクション・ダイジェスト2
9月 和歌山の日本画—コレクション・ダイジェスト3
8月 静けさの芸術なかから 星の贈りもの
10月 意味とイメージ—あらわれる浪漫主義の明治
12月 眼と精神—フランス現代美術展

1999年
2月 関西の戦後美術 1950’s〜1990’s
4月 めいさく根掘葉掘 アートと知り合い!
6月 デモクラート 1951−1957 開放された戦後美術
7月 日本の近代版画 コレクション・ダイジェスト4
8月 熊野の音+熊野の色 増田感・北𡌛吉彦展
9月 サンフランシスコ近代美術館展 —カリフォルニア・アートシーン 1920’s–1930’s
11月 川口軌外展 ある洋画家の軌跡
12月 越境する想像力—素材との出会い

2000年
2月 コレクションにみる芸術と社会
4月 田中恭吉展
5月 定規とコンパス? —幾何学図形と美術の表現
7月 印象派の巨匠 シスレー展 —イル・ド・フランスの光を愛して
9月 東欧絵本の世界展 —国境を越える 子どものためのアート
11月 現代版画の軌跡—ゆめとめざめ
12月 日本の近代版画4 コレクション・ダイジェスト

2001年
2月 版画今昔
4月 夢の世界のおくりもの —アンデルセン童話・絵本原画展
5月 うごけば、かわる。
8月 宇佐美圭司・絵画宇宙
9月 浜口陽三へのオマージュ
10月 マックス・エルンスト展
12月 一期一会—であう めでる つたえる コレクションによる全館展示

2002年
4月 あたらしい画面を求めて—関西の半世紀—
5月 「生活」を「芸術」として 西村伊作の世界
7月 アンジェ美術館展
9月 山本容子の美術遊園地
11月 美術百科 「この人のこの1点」の巻 コレクションによる全館展示

2003年
4月 はじめての美術・絵本原画の世界展
6月 チャペック兄弟とチェコ・アヴァンギャルド展
7月 近代日本洋画の巨匠 黒田清輝展
9月 たがやすように—熟す画面の4つのかたち
12月 美術百科「7つの鍵」の巻 コレクションによる全館展示

2004年
4月 和歌山県特別事業 日本に向けられたヨーロッパ人の眼・ ジャパン トゥディ vol.6
4月 atW vol.1 永坂嘉光・鈴木理策 高野_熊野_聖地
6月 小野竹喬展
7月 ピノッキオ その誕生から現代まで
11月 チャールズ&レイ・イームズ 創造の遺産

2005年
1月 開館10周年記念 美術百科「版画」の巻 コレクションによる全館展示
4月 没後10年 遺業・泉茂
6月 世界の版画名品選
7月 夏休み わかやま美術探偵団
7月 関連企画 鈴木昭男 点音 in 和歌山
9月 版画家たちの表情
11月 佐伯祐三 —芸術家への道—

2006年
1月 美術百科「世界一周」の巻 コレクションによる全館展示
4月 ベトナム近代絵画展 花と銃 —インドシナ・モダンの半世紀
4月 小特集 追悼・建畠覚造+新収蔵作品
6月 現代「日本画」の展望 —内と外のあいだで—
7月 小特集 野田裕示+鈴木理策
9月 森鷗外と美術
11月 科学の感情 —あたらしい時代の感覚と表現—
11月 小特集 没後20年 高井貞二 —ニューヨークのタカイ

2007年
1月 美術百科 「前衛の関西」の巻 コレクションによる全館展示
4月 竹久夢二展 —描くことが生きること—
4月 特集展示 大正デカダンス 「夢二学校」+「テルヲ・バンカ」
6月 特集展示 うるわしき技の世界 近現代美術の達人たち
6月 ふだん美術—日常へ向けた目と心—
7月 relations 関係 —藤本由紀夫/FUJIMOTO and
7月 relations 関係—藤本由紀夫/ happy conceptual —杉山知子+藤本由紀夫
9月 水彩画の魅力
10月 森のなかで
12月 美術百科「色・いろいろ」の巻 コレクションによる全館展示

2008年
4月 叙情の様式
4月 特集展示 石垣栄太郎
6月 共作×共鳴×共感―ともに作られた作品たち
7月 ルオーの〈ミセレーレ〉 —人間へのまなざし—
9月 点と面の詩情 —上前智祐・山中嘉一・坪田政彦展
11月 彼岸の美術
12月 美術百科「この人はだれ」の巻

2009年
4月 アメリカをめぐって
4月 原勝四郎展
6月 油絵の理由 —「あぶらえ」は好きですか?
7月 生誕100年記念 浜口陽三展
7月 サマー・ミュージアム—わかやま発見—
9月 自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展
9月 コレクション名品展
11月 世界遺産登録5周年記念 描かれた紀伊山地の霊場と参詣道
12月 美術百科「ここはどこ」の巻 コレクションによる全館展示

2010年
4月 開館40周年記念展Ⅰ ようこそ 彫刻の森へ
4月 特集展示 宇佐美圭司展—絵画の歩み
7月 特集展示 大亦新治郎のスケッチから —明治・大正の和歌山のまち
9月 開館40周年記念展Ⅱ 日本近代の青春 創作版画の名品
10月 特集展示 保田春彦展 近作デッサンを中心に
11月 [特別事業] 平山郁夫追悼展示、小沢道治展
2011年
1月 開館40周年記念展III 油絵の魅力 イズムを超えて
3月 版画の「アナ」 ガリ版がつなぐ孔版画の歴史
3月 特集展示 吉田政次の世界展
4月 ポップ? ポップ! ポップ♡ コレクションに見るポップなアートの50年
6月 特集展示 生誕120年記念 恩地孝四郎・藤森静雄
7月 なつやすみの美術館「みること」「うつすこと」
9月 生誕100年 高井貞二展 —「昭和」を描いた人—
9月 特集展示 生誕120年記念 保田龍門
11月 吉原英雄展 画家のドラマ
12月 特集展示 吉原英雄を囲む作家たち
12月 特集展示 生誕130年 日高昌克

2012年
2月 ホックニーのグリム童話
3月 特集展示 井田照一
4月 人間と自然の美術
6月 なつやすみの美術館2 かたちと色のABC
6月 特集展示 なつやすみ特集 野田哲也
9月 生誕120年記念 田中恭吉展
9月 特集展示 幻想の美術
11月 生誕120年記念 川口軌外の歩み展
12月 特集展示 没後70年 建畠大夢

2013年
2月 謄写版の冒険 卓上印刷器からはじまったアート
3月 特集展示 版画・図案・オブジェ
4月 日本の絵画の50年
6月 特集展示 瑛九:紙の上の仕事
7月 なつやすみの美術館3 「美術の時間」
9月 生誕120年記念 石垣栄太郎展
9月 特集展示 没後100年 香山小鳥:ゆめの日のかげ
12月 物質[モノ]と美術
12月 特集展示 人間と宇宙のドラマ: 吹田文明・堀井英男・長岡國人

2014年
2月 版画について考える—101年目の宿題
3月 特集展示 モノクロームの世界
4月 建畠覚造と戦後の彫刻 かたちをさぐる
6月 特集展示 生誕120年 大亦観風
7月 なつやすみの美術館4 生きている!
9月 特集展示 没後50年 野長瀬晩花
11月 観光する美術 和歌山から始まる旅
12月 特集展示 コレクション/ドネーション

2015年
1月 『月映』展 田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎 木版にいのちを刻んだ青春
3月 和歌山と関西の美術家たち リアルのリアルのリアルの
3月 特集展示 『版画』の明治 —印刷と美術のはざまで
5月 保田龍門・保田春彦展
6月 特集展示 くりかえしの美
7月 なつやすみの美術館5 つぶやき おはなし ものがたり
9月 ここだけの日本画
9月 特集展示 アメリカ移民の歴史と芸術家たち
9月 特集展示 生誕120年 逸見享
12月 生誕110年 村井正誠展 ひとの居る場所
12月 特集展示 光について

2016年
3月 宇佐美圭司回顧展 絵画のロゴス
3月 特集展示 謄写印刷工房から —印刷と美術のはざまで
4月 恩地孝四郎展 抒情とモダン
4月 関連企画 本の美術:ルリユールへの誘い
6月 特集展示 ドローイング —水彩・パステル・紙の世界
7月 なつやすみの美術館6 きろく と きおく
9月 特集展示 薔薇色の鏡 銅版画の技と表現
11月 動き出す!絵画 ペール北山の夢 —モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち
11月 大正の異色画家たち

2017年
1月 泉茂 ハンサムな絵のつくりかた
1月 特集 群像—交錯する声
4月 現代版画の展開
5月 特集 おはなしのなかへ
6月 鈴木久雄 彫刻の速度 和歌山展
7月 なつやすみの美術館7 すききらい、すき?きらい?
9月 特集 NANGA 俗を去り自ら娯しむ
10月 アメリカへ渡った二人 国吉康雄と石垣栄太郎

2018年
1月 特集 はじまりの景色
1月 特集 滋賀県立近代美術館所蔵 院展の画家たちⅠ 古きに学ぶ 下村観山を中心に
2月 明治150年記念 水彩画家・大下藤次郎展
4月 産業と美術のあいだで 印刷術が拓いた楽園
4月 特集 滋賀県立近代美術館所蔵 院展の画家たちⅡ 紅児会・赤曜会に集える俊英
4月 特集 庭園の眺め 高橋力雄の木版画
7月 なつやすみの美術館8 タイムトラベル
8月 特集 滋賀県立近代美術館所蔵 院展の画家たちIII 禅僧の如き風姿 冨田渓仙の画境
8月 特集 鈴木昭男 音と場の探究
9月 和歌山—日本
和歌山を見つめ、日本の美術、そして近代美術館を見つめる
10月 特集 国展の版画
11月 創立100周年記念 国画創作協会の全貌展

2019年
1月 コレクション名品選
4月 LOVE (your) LIFE! まいにちがアート
6月 ニューヨーク・アートシーン ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで—滋賀県立近代美術館コレクションを中心に
7月 なつやすみの美術館 9: 水と美術 feat. 坂井淑恵
7月 特集 みやこの洗練 明治の京都画壇
7月 特集 せんぱん 前川千帆の版画
9月 時代の転換と美術「大正」とその前後
10月 芸術に親しもう!おでかけ美術館 坂井淑恵展「水の中」 *太地町立石垣記念館にて展示
11月 2020 日・チェコ交流100周年 ミュシャと日本、日本とオルリク
11月 特集 ニホンラシサを探せ
11月 外交史料展 外交史料と近代日本のあゆみ

2020年
1月 コレクション名品選
5月 もようづくし
5月 特集 浜地清松
6月 特集 浜口陽三/特別出品 アルフォンス・ミュシャ
7月 なつやすみの美術館 10 あまたの先日ひしめいて今日
9月 芸術に親しもう!おでかけ美術館 田中秀介展「かなたの先日ふみこんで今日」 *ぎゃらりーなかがわ(御坊市)にて展示
9月 もうひとつの日本美術史 —近現代版画の名作2020
9月 和歌山県立近代美術館 コレクションの50年
12月 美術館を展示する 和歌山県立近代美術館のサステイナビリティ

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2.和歌山県立近代美術館という箱