当館が50年という時間をかけて集めてきた近代の美術、国内では明治時代以降に作られた作品や資料の蓄積は、和歌山県という行政組織が生まれてからの150年とも重なり、すでに歴史としての重みを感じさせます。和歌山という地において、この期間の、そしてこの先の人間の文化的な営みを、美術作品そのものと美術を通じた視点から残し、それらを通じたさまざまな学びと議論の場を設けていくことが、これからも変わらない当館の仕事です。
一方で、ミュージアムは変わらなければならないという議論もあります。展覧会の冒頭に紹介したICOM(国際博物館会議)の規約に記されたミュージアムの定義は、これまでも何度か改正されてきました。特にここ数年は、作品や資料保存というモノ中心の考え方から、より積極的に社会の課題に対して働きかける存在となるべきだという姿勢への、大きな方針転換についての議論が生まれています。その背景にはSDGs(持続可能な開発目標)に対するミュージアムの責任と、民主的な社会の継続に対する危機意識の高まりがあり、議論は今も続いています。
世界にあるミュージアムのひとつとして、50年の活動を経た当館が果たすべき役割は、まずはこの先も安定して活動を続けていくことです。地域の記憶をとどめ、その文化と教育を担う機関として、作品や資料を守り、すべての人たちに開かれた学びの場としての存在であり続けることが大切な使命です。日本の一地域にあるミュージアムが、そのアイデンティティを守ることは世界の多様性を保証することにもつながるからです。
そして当館のアイデンティティは、これまで見てきたように、地域とのさまざまな関わりに拠っています。言い換えれば、当館が果たすべきサステイナブルな社会への目標(SDGs)は、みなさんの日々の生活とつながるということです。当館を大切に思ってくださる方が増えるのはもちろん、ただ気軽に来館していただくことも、和歌山県立近代美術館の、さらには世界のミュージアムのサステイナビリティにつながっています。
収集した作品や資料を後世に伝えるために、また多くの人の学びの場となるために、箱としての美術館を維持することは必要です。特に作品保存に大きく関わる温度と湿度を調整する空調は、24時間365日動かし続ける必要があり、一昨年、改修工事を行いました。
展示室の照明機器も、私たちが作品を楽しみながら、作品の劣化を抑えるバランスが求められます。そのためには照度を微妙にコントロールすることが必要です。一方で、照明は大きなエネルギーを使います。近年、開発が急速に進んでいるLED照明は、消費エネルギーを抑え、さらには作品を傷めない低い照度でも、見やすさを実現できるようになりました。昨年度はこの2階の展示室を、そして来年1月からは1階展示室の照明機器入れ替え工事を行います。
開館して26年を迎えたこの建物は、空調や照明以外にも、さまざまなメンテナンスを必要としていますが、周辺の環境との共生を図る意図を持って計画され、また多くの人に親しまれてきたこの建物を、長く守り続けていけるよう、努力していきます。
和歌山県立近代美術館のこれまでの50年は、さまざまな人の活動や学びによって支えられてきました。そしてこれからも、この美術館の活動について目を向けてくださる方がいることが、当館にとっての財産でもあり、当館の、またミュージアム全体のサステイナビリティを支えていきます。今回の展覧会の最後のコーナーには、和歌山県立近代美術館のこれからについて考えるために、みなさん一人ひとりの小さなエピソードや思い出を教えていただきました。
印象に残っている作品や展覧会、またそれらに関わる個人的な記憶、あるいはこの美術館に関わる思い出などを、テーブルにおいてある用紙に記入して、水色のポストに当館してもらい、それらは展示室の壁面に掲出しました。ここではその一部をご紹介します。
(なお、会期終了後も館内およびウェブでの募集を継続したため、1月に投稿されたものも一部掲載しています。)
髙須光治という画家の自画像が大変リアリティがあるように見えて、印象に残っています。今回の(1階の)展示では、福岡道雄の《石を落とす》が何だかかわいらしく、でも精巧に作られていると感じ、印象に残っています。
昔つきあってた彼女とアンジェ美術館展を観にきました。今日はこのポスターを見てとてもなつかしく思いました。。
関東に10年暮らした後、和歌山に帰ってきました。ほどなく訪れた近代美術館で田中恭吉の版画を見て、帰ってきて良かったと思いました。
世界にはこんなすごい作品がたくさんあるんだと思いました。
次のてんらんかい楽しみにしています。
イームズ展、森のなかで、藤本由紀夫展などが思い出深いです。1才の娘と初めて来ました!
いろんなとこたんけんした
とても良い思い出に。毎月来ようか。来たいね。
2001年頃から来館しています。絵本の原画展、山本容子展、西村伊作展、ポスターが懐かしかったです。2019年はミュシャ[と日本、日本とオルリク]展の後、京都文化博物館へも行きました。「動き出す!絵画」展から4年たっているのも再確認しました。
私自身が持続可能であるために和歌山県立近代美術館は不可欠な存在です。コロナ禍で予約制を導入している美術館もありますが、行きたいと思った時にふらりと立ち寄れる美術館であってほしいと願っています。
展示のしかたがよくわかった
ステキな場所
もっとたくさんの人が美術館に足を運ぶ
そんな人が増えていく
一見ムダに見えるものこそが心を豊かにしていくのだと思う
あの展覧会から2年もたっていたとは。こまったなあ。
初めてこの美術館に入った時、誰もいない展示室の中で、佐伯祐三の名作に出会った時の感動は忘れられない。大阪出身の佐伯祐三の名作が10点以上も和歌山に存在していることが、今も不思議に思えてならない。
浜松から今回の展示を見るために5時間かけてやってまいりました。私は美術館ではありませんが、やはり地方の「館」のつく場で働いています。まだ日は浅いので、ミュージアムについて何かを語るなどとてもできませんが、ミュージアムとは何か、今、自館でできることは何か、自館が浜松にある意味は何かを考えています。今日こうしてこちらのコレクションを1階で鑑賞し、2階で「美術館を展示する」を拝見し、ここに美術館が存在する意味と、これからもここにあり続ける意味をまさに「自問」しながら、来館者とともに考えたいという思いが強く伝わってきました。答えは見つかりませんが、大切にしなければいけない思いは見つけたように思います。ありがとうございました。
消しゴムはんこのクオリティに、とてもおどろきました。とても細かいのにすごいですね。私だったら、あんなに細かいさぎょうはすぐいやになってしまうと思います。今日はとてもおもしろかったです。ありがとうございました。羊の作品、さわりたくなりました〜。
2015年春から(毎回)通い続けています 今後もよろしく
和歌山を離れて20年以上経ちますが、帰省時に娘を連れて帰るようになってから、毎回美術館に行くようになりました。博物館と美術館と奥山公園とを駆け回るためにです。父(私)も企画展示と常設展示を楽しめますし。和歌山でもこんなにきっちりとした近代美術を見れることを、高校時代の自分に知らせてあげたいと思いながら、毎回帰省時には楽しみにしています(今年は帰省できませんが)。
一覧に展示されたポスターを見ると、「これ見に来たなー」という思い出といっしょに、「あの人と来たな」がよみがえってきました。「学生の頃、先輩達と来たのがなつかしいです。その先輩はアート好きで、色んな展示を見に行ってる方でしたが、「近代美術館が好き」と言っていて、それ以来、ひいき目で見ています笑
就職してまもない頃に、同業の友人たちと一緒に美術館を訪れ、スタッフの皆さんに温かく迎えてもらったことが印象に残っています。その後も何度か訪れていてますが、いつお邪魔してもすみずみまで神経の行き届いた展示だなあと感じます。とても居心地の良い美術館です。
初めて来ました。なかなかよい「クセ」です。今後チェックします。笑
第1回ビエンナーレ展・・・サム・フランシスが審査員!酒井哲朗氏のお名前も発見。50年の重みを味わいました。
黒田清輝展 中学生の頃、夏休みに母と弟と3人で見に来たことを思い出します。2018年から欠かさず来るようになりましたが、どのポスターを見てもなつかしい気持ちでいっぱいになります。いつも美術館の外に出た後、作品の意味を考えたり、学びを深めています。
僕よりも少し年齢の上の美術館。好きな時にふらっと来てその時は今もよくわかっていない。帰ったらもう忘れてる。でも多分記憶のどこかにあって、僕のイメージの基にもなってるかもしれないな。
大人になってからしか美術館・博物館はたくさん感慨深い場所になったと思う。コンサートとかにも来るし、1Fのお店を見るだけにも来る。
結構多くの人が働いてますね。また気が向いたときにふらっと来ますね。
美術館も美術品として保全してください。
もようづくし展楽しかった!!
美術館ができた時、うれしくて夜散歩に来たりしました。
特に屋外の舞台になっているところがお気に入りで、勝手に夜楽器を演奏しに来たりしました。
「日本画の冒険」・・・正確な展覧会名がはっきりしませんが、忘れられません。日本画に対して持っていた既成概念をひっくり返された展覧会でした。作品も面白いものばかりでした。生誕120年記念の田中恭吉展もよかったです。図録も素敵で、今も時々見返します。学芸員の方のトークがすごく面白いので、なかなか来られませんが、また参加させていただきたいです。
この「美術館を展示する」という展覧会がすごく良いなと思いました。私自身、美術館が大好きで、いろんな所に足を運んでいますが、この展覧会は新しいなと思いました。
今、美術系の高校に通っていて、将来は学芸員になりたいと思っているのですが、最近すごく迷うところがあって。でもこの展示をみて、やっぱり学芸員になりたいなと思えました。和歌山県立近代美術館には初めて来ましたが、また来たいと思いました。
県民みんなで美術館を大切にしていきたいと思いました。
これでもか!というくらいに版画と昔の印刷物が出ていた展覧会が最も印象的。あと、駅まで歩いて帰ったなーとか。
I really love the originality of the works displayed. Art is a way of communicating the past to the present, without words. This exhibition communicates effectively.
懐かしい三年坂の写真を見ながらこの美術館の歴史を感じました。変わらずそこにあり続けることも大切なことだと感じます。目新しさではなく、ものの価値を様々な視点で提案してくれる場だと思っています。
今回初めて訪れました。空間の穏やかさ、美しさに救われる気分になりました。ありがとうございます。展示の説明パネルは、とてもすなおで、美術館に関わる方の愛が伝わってきました。
50周年おめでとうございます!嬉しくって友の会に入会し山本容子の版画を頂きました。書棚に見える最初の和歌山県立美術館の図録は1989.10.07の「親と子でみる世界の名画展」子供と一緒に。
びっくりしたのは1996.08.03のプーシキン美術館展、更にガガーリンのお嬢様が来館し、お話が聞けたこと(ロシア語は分からずですが)
有難かったのは2009.09.08の「自宅から美術館へ田中恒子コレクション」が一歳二か月の孫の美術館デビューになった事です。抱っこしての鑑賞でしたが、気に入ったのか長い時間を過ごしました。サスティナビリティ展覧会の展示の「ポスターと長い展覧会の年譜」は一気にその時代へといざなってくれ、感無量でした。せめて一年間でも展示を続けて欲しい!ホームページに載せて頂ければ。
和歌山県立近代美術館は身近で肩肘張らず入れる近い存在です。
生後半年の息子といっしょに2014年の「なつやすみの美術館」へうかがいました。まだぼんやりしているだろう視覚で《どんまいQちゃん》をいぶかしげに見ていたのをよく覚えています。私はといえば、久しぶりの展覧会で作品を目にすることができ、とても感動したのをいまでも印象深くおぼえています。
大親友が東京から会いに来てくれました♡ だいすきな場所になりました
50年の美術館の歩み、すばらしいです。たくさんの作品をこれからも見せてください。
永遠の小学生として、「こども美術館部」に来たいよね〜
Qちゃんとトミカの串カツと石のスポンジが好きです。
たぶん今から30年前、まだかけ出しだったころ、この美術館に来ました。何を見たかは忘れましたが、来たことだけははっきり覚えています。あれから長い仕事生活を終え、今年コロナ禍の中、また来れたことに感謝です。
初めて授かり無事生まれてくれた我が子と、コロナ禍でやっと孫と対面できた家族との時間を、美術館で過ごすことができました。
高校の課題で夏休みに展示をみにきた記憶があります。色がたくさんある作品に惹かれて、鑑賞文書きました。
今日はとても寒いですが、高校か中学の夏休みに宿題として訪れた記憶があります。自転車で汗だくになったので、涼しい館内でボーっとしました。
小さいころ、祖母と妹とよく来ました。幼い妹がよく脱走していたのがなつかしいです。今度また、3人でこれたらよいなと思います。
コロナ禍・・大阪から友人と車で来ました。来れてうれしい!!開館していてうれしい!!そういう場があることに感謝!!
浜口陽三さんの絵が好きなので、たくさんかざってほしいです。「14このさくらんぼ」をまた見たいです。
展示が新しくなるたびに来ているのですが、とても居心地が良くて毎度楽しみにしています。
「和歌山県立近代美術館中毒とわたし」
セクシーなウサギのオブジェのバリー・フラナガン、人間の耳ばかりをつくった三木富雄、ザ・アメリカといった風景を切り取ったジョージ・シーガル!私の一押しは村井正誠。
なんてマニアックな逸品が、さり気なく展示されているんだ!
ほかの都市の美術館はつーんとすまして展示されている。見るこちら側が恐れ多く拝見させていただいている感じがする。
ところがここは、明らかに異空間なのに、さり気ない雰囲気で「ゆっくり見ていきな〜よ」と「展示しちゃ〜る」のだ。しかし見落としてはいけない。何でも出てくるのだ。美術マニアを自負するが、収蔵作品が面白い。奈良美智、バスキアまで出てくる。何なんだ!この面白さは!!
そして何度同じ作品を見ても、展覧会の切り口が変わると見え方も変わってしまう!25年以上通うと「ああ、またお会いしましたね」という作品も多いのに、また来てしまう中毒性のある美術館なのだ…。
心憎いぜ!和歌山県立近代美術館!!
みかんを買うついでにふらっと寄ったのですが、想像以上にステキ!《煙》はなぜあんな絵なんだろう。理由が知りたくなりました。
おかあさんときた
ともだちとあそびました。てんこうしてしまってさびしいです。
この美術館はとても配置がきれいで、見学者の思いを引き立たせてくれる。
私が最初にこの美術館にきたのは「すききらい、すき? きらい?」でした。日の丸べん当の作品は、とってもにてておいしそうだったです!またこの美術館に何十回もきます!
和歌山を離れて40年弱経てしまいました。その間、墓参を兼ねて貴館を何回か訪れました。その中で「田中恭吉」展?でありましたか、愁いを含む表現に自らを投影し感動を覚えたのを記憶します。
毎回楽しみにしています。同じ作品でもその時々で感じることが違うのがわかるのは、地元の美術館で何度も通うことができるよさです。そしてその時々で、いろんな発見や気づきが起こるのは、何にも変えられない喜びです。
「リアルのリアルのリアルの」以来、毎回来ています。1万点の収蔵品の中から、らしいもの、めったに出さないものをこれからも見せてください。
こんな美術館が普通に街にある事がうらやましいです。
冒頭に紹介したICOM規定に記されたミュージアムの定義は、資料を保存し、展示するという最初の方針から、より人々に開かれたかたちへと、これまで何度か修正が重ねられてきました。しかし近年、より大幅な修正が検討されています。それは、人間社会や自然の維持において、さまざまな課題が山積している現在、ミュージアムはより積極的に課題解決に向かわなければならないという考えに基づいています。直近で提示された新定義案を紹介します。
博物館は、民主化を促し、あらゆる人々を受け入れ、多様な声が響きあう空間であり、その目的は過去と未来についての批評的な対話である。現在の対立・紛争や課題を認識し、それらを具体的に記述することによって、博物館は人類の遺産や標本類を社会からの付託として保管し、未来の世代のために多様な記憶を保護するとともに、遺産への平等な権利とアクセスをすべての人々に保証する。
博物館は、営利を目的としない。博物館はすべての人が直接関わることができる、かつ公明正大な存在であり、人間の尊厳や社会の正義、全世界の平等と地球全体の幸福への寄与を目指して、多様なコミュニティとともに、また多様なコミュニティのために、積極的に連携・協力しながら、収集、保存、研究、解説、展示し、世界についての理解を広げる。
Museums are democratizing, inclusive and polyphonic spaces for critical dialogue about the pasts and the futures. Acknowledging and addressing the conflicts and challenges of the present, they hold artifacts and specimens in trust for society, safeguard diverse memories for future generations and guarantee equal rights and equal access to heritage for all people.
Museums are not for profit. They are participatory and transparent, and work in active partnership with and for diverse communities to collect, preserve, research, interpret, exhibit, and enhance understandings of the world, aiming to contribute to human dignity and social justice, global equality and planetary wellbeing.
2019年の総会では未だ議論の最中であり、この定義の採択自体は見送られましたが、世界中のミュージアム関係者たちが、こうしたミュージアムの果たすべき役割に真摯に目を向けています。
ICOMウェブサイト内ミュージアムの新定義関連ページ(英・仏・西)
https://icom.museum/en/resources/standards-guidelines/museum-definition/
日本の美術館が組織する「全国美術館会議」では、長年の議論を経て、2017年に「美術館の原則と美術館関係者の行動指針」を策定し、私たち日本の美術館が活動の土台とするべき原則を、自分たちで定めました。ここでは、「美術館の原則」をご紹介します。
1. 美術館は、美術を中心にした文化の価値を継承・発展、さらに創造することに努め、公益性・公共性を重視して人間と社会に貢献する。
2. 美術館は、人類共通の財産である美術の作品・資料及びそれに関わる環境の持つ多様な価値を尊重する。
3. 美術館は、設置目的・使命を達成するため、安定した人的、物的、財源的基盤をもとに活動し、美術館に関わる人々と作品・資料等の安全確保を図る。
4. 美術館は、倫理規範と専門的基準とによって自らを律しつつ、人々の表現の自由、知る自由を保障し支えるために、活動の自由を持つ。
5. 美術館は、設置目的・使命に基づく方針と目標を定めて活動し、成果を評価し、改善を図る。
6. 美術館は、体系的にコレクションを形成し、良好な状態で保存して次世代に引き継ぐ。
7. 美術館は、調査研究に努め、その成果の公表によって社会から信用を得る。
8. 美術館は、展示公開や教育普及などを通じ、広く人々とともに新たな価値を創造する。
9. 美術館は、活動の充実・発展のため、各職務の専門的力量の向上に努める。
10. 美術館は、地域や関連機関と協力連携して、総合的な力を高め、社会への還元を図る。
11. 美術館は、関連する法令や規範、倫理を理解し、遵守する。
全国美術館会議ウェブサイト(zenbi.jp)には全文が掲載されています。
「美術館の原則と美術館関係者の行動指針」のページ
https://www.zenbi.jp/data_list.php?g=4&d=3