平成24年度友の会版画プレゼントは、出原 司(いずはら・つかさ)さんの作品です。
4作品からお好きな1点をお選びください。(先着順、9月15日より引換開始)
○講演会「和歌山と私の制作」出原司
9月15日(土)14時より 2階ホールにて(開場13時30分、先着120名、聴講無料)
※友の会会員以外の方も聴講できます。
作品テーマは、「チリモン」です
一番興味のあることは、命のつながりの中で自分はどこにいるんだろうということかも知れません。
巨大な生物(を実際に作ってみたりしながら)の前に立ってみることや生き物の営みの不可思議さを表現できないかなと思っています。生き物が生きることは何かを犠牲にしているということです。親が子を守ることは劇的で情愛にあふれる場面でしょう。しかしたとえ親が子を思う気持ちと言えども別の視点からは心無い行為に見えてしまう裏腹さなどにも興味があります。今回はあまり壮大な生や死を切り取ったような作品というより通常は邪魔者になってしまうチリモンが子供たちにとっては興味深い可愛らしいものに見えるという逆転の発想が気にいって作りました。そして実際は死骸でしかないそれら(とても見つかりにくいある種のチリモンも)の生きている姿を想像で補って作品にしたものです。 出原 司
1 蟹飾 2 飾り海老
3 麦藁蛸 4 結昆布
いずれの作品も、2012(平成24)年制作。いずみ紙にリトグラフ、4色4版。限定各100部。
専用の額は、ミュージアムショップで販売いたします。
出原司 略歴
1953 | 京都生まれ | |
1979 | 京都市立芸術大学西洋画科専攻科修了 | |
1995〜 | 京都市立芸術大学教授 | |
グループ展 | 1977 | 第6回現代日本美術展(東京都立美術館、京都市美術館) |
1988・89・90・01・08 | MAXI GRAPHICA(京都市美術館、サンフランシスコ・ヴォーパルギャラリー、ハイネケンヴィレッジギャラリー) | |
1989・93 | 第3回・第5回和歌山版画ビエンナーレ展(和歌山県立近代美術館) | |
版から/版へ(京都市美術館) | ||
1992 | アートは楽しい(ハラミュージアムアーク) | |
1994 | アートナウ1994(兵庫県立近代美術館) | |
現代の版画 1994(渋谷区立松濤美術館) | ||
1997 | 大阪トリエンナーレ1997:版画 | |
1999 | 現代版画・21人の方向(国立国際美術館) | |
2000 | 海獣図鑑(天野裕夫と二人展、浜田市世界こども美術館) | |
クラコーインターナショナルプリントトリエンナーレ(ポーランド) | ||
2001 | One by Many(村山順子と二人展、ゲートフース、フレデリクスバーク、デンマーク) | |
2002 | Looking East/Looking (West Brattleboro Museum, USA) | |
2008 | 森のちから II(アーティスト イン レジデンス、和歌山県中辺路) | |
2009 | 版画展(日本版画協会主催・招待出品・東京都美術館) | |
高島屋水族館(高島屋) | ||
2010 | 版画の色-リトグラフ(文房堂ギャラリー) | |
clumusica クラムジカ第3回公演舞台等美術 | ||
釜山ビエンナーレ(韓国) | ||
受賞 | 1989・91 | 京展、朝日放送賞/京展賞 |
1991 | 次代を担う作家展、優秀賞 | |
1997 | 大阪トリエンナーレ、大阪21世紀協会賞 | |
2000 | フリーマンフェローシップ | |
個展 | ギャラリー射手座・ギャラリー16・ギャラリービユウ・ギャラリー白・INAXギャラリー2・シティギャラリー・NEC神戸コンピュータアートギャラリー・ギャラリーCoco・京都市四条ギャラリー・FUJIMARU船上ギャラリー・Red Mills Gallery・番画廊・BIBI space・ギャラリーJUMP・アートコンプレックスセンター・スペース11 | |
Public collections | 国立国際美術館・大阪府立現代美術センター・京都府立文化芸術会館・大阪府文化振興財団・京都市立芸術大学・町田市立国際版画美術館・ヴァーモントスタジオセンター・大学版画学会 |