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第25回倫雅美術奨励賞を受賞

第25回倫雅美術奨励賞を受賞

「生誕120年記念 田中恭吉展」

 

「倫雅美術奨励賞」は、優れた新鋭の美術評論家、美術史研究家、美術家等を顕彰することにより、わが国美術の一層の発展を願って、美術評論家の故 河北倫明・雅枝夫妻により設けられた公益信託倫雅美術奨励基金が主催するものです。このたび、第25回受賞者が決定し、昨年、当館で開催した「生誕120年記念 田中恭吉展」の企画及びカタログ中の論文を担当した寺口淳治氏(当時学芸課長。今年4月から広島市現代美術館副館長)と井上芳子(現在、学芸課長)が共同受賞することになりました。

美術評論・美術史研究の各分野で活動する関係者による推薦55件の中から、基金運営委員会で審議選考され、美術史研究部門として『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』著者の桑原規子氏と共に選出されました。

田中恭吉は1892年に和歌山市に生まれ、東京美術学校で学びながら竹久夢二や恩地孝四郎、萩原朔太郎らと交流してペン画や木版画、詩歌などのすぐれた作品をのこしつつ、わずか23歳で夭折した美術家。展覧会は、和歌山県立近代美術館の所蔵品を中心に構成され、昨年9月1日から10月14日にかけて開催。全国から約4000人の美術ファンが訪れて好評を博しました。また、展覧会に合わせて田中恭吉の美術作品や文芸作品を紹介する『田中恭吉 ひそめるもの』が当館監修により刊行されました。

 

生誕120年記念出版

 「田中恭吉 ひそめるもの」

監修:和歌山県立近代美術館

発行:玲風書房

定価:3800円

(本体 3619円+税)

本体仕様:

B5判 上製本 328頁

カラー 120頁(図版 147点)

モノクロ 208頁

当館ミュージアムショップにて販売中。一般書店でも入手できます。

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