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「トランスボーダー 和歌山とアメリカをめぐる移民と美術」関連企画 映画上映会

漁業に携わる人たち(濱下善吉氏旧蔵アルバムより) 1930年代 個人蔵

 

「トランスボーダー 和歌山とアメリカをめぐる移民と美術」の関連企画として、映画上映会を開催します。

 

古里:失われた村、ターミナル島
Furusato: The Lost Village of Terminal Island

 太平洋戦争が始まる前、米国カリフォルニア州サンペドロのターミナル島には、およそ3千人の日系人が住んでいました。男は漁船で、女は缶詰工場で働き、寺、神社、キリスト教会もあり、相撲、柔道、剣道に加えてベースボールも盛んで、正月も、桃の節句も、クリスマスも祝うユニークな日系人コミュニティーが形作られていました。しかし日本軍がハワイ真珠湾を攻撃した日から、スパイの疑いをかけられた一世の男たちは、FBI捜査官によって連行され、間もなく女性と子供も島から退去を命じられました。やがてアメリカ西海岸にいたおよそ12万人の日系人とともに、彼らは強制収容所へ入らなければならなくなりました。ターミナル島とはいったいどのような場所だったのか。彼ら/彼女らは戦争とどのように向き合ったのか。ターミナル島に暮らした日系人へのインタビューによって構成された本作品は、「失われた村」の記憶を現在に伝える貴重なドキュメンタリーです。
(監督:デビット・メッツェラー、2007年、40分、日本語字幕版)

 

東洋宮武が覗いた時代
Toyo’s Camera

撮った。生きた。戦った。
かつてアメリカに日系人強制収容所があった—
第二次大戦中、アメリカ政府は市民権を持つ日系人、在米日本人を強制的に収容所に押し込めました。その収容所に禁じられたレンズを隠し持ち、手製のカメラを完成させて、その実態を写した写真家がいました。東洋宮武、その人です。そして東洋と親交があった20世紀を代表する写真家アンセル・アダムスとエドワード・ウェストン。彼らの作品と共に、東洋の500枚の写真で証言しながら、収容所の真実と日系人の歴史を描く感動のドキュメンタリーです。
(企画・脚本・監督:すずきじゅんいち、2008年、98分、日本語字幕版)

 

日時:2023年11月18日(土)13時〜16時(12時30分開場)*先着80名程度

場所:和歌山県立近代美術館2階ホール

入場無料

 

スケジュール

13時〜13時40分「古里:失われた村、ターミナル島」上映

休憩

14時〜15時40分「東洋宮武が覗いた時代」上映

 

主催:和歌山県立近代美術館友の会

協力:和歌山県立近代美術館、太地町歴史資料室

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