会期:2015年05月26日(火)~2015年07月05日(日)
日本の現代彫刻を牽引してきた彫刻家、保田春彦(1930〜)と、その父である画家・彫刻家の保田龍門(1891〜1965)。ともに現在の和歌山県紀の川市で生まれ、それぞれに芸術の道を歩むことになったふたりの作品を、保田龍門の没後50年となる今年、あらためてご紹介します。
保田龍門は東京美術学校西洋画科を卒業し、在学中から彫刻の研究も行いました。29歳の年にアメリカ経由で渡欧、3年あまりを過ごしたのち帰国しました。パリで学んだ師ブールデルの影響を物語る女性像から、日本神話をテーマとした絵画や彫刻へと、モニュメンタルな表現の探求を続けました。
保田春彦は東京美術学校彫刻科を卒業後、1958年から10年間ヨーロッパに滞在し、彫刻を学びました。滞欧中に巡った中世の教会や街を思わせる鉄や銅、ステンレスによる作品は、純化されたシャープな形体に独自の世界観が込められています。近年は闘病生活を送る自身の姿と周辺の様子を描くクロッキーの発表を続けています。また一昨年には滞欧中に父、龍門と交わした往復書簡を書籍として発表しました。
展覧会では、当館所蔵品を中心に、それぞれの彫刻・絵画の代表作やデッサンを展示し、芸術家として歩んだ親子の足跡を辿ります。
展覧会情報
会場 | 和歌山県立近代美術館 2階展示室 |
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会期 | 2015年05月26日(火)~2015年07月05日(日) |
開館時間 | 9:30~17:00(入場は16:30 まで) |
休館日 | 月曜日(ただし月曜日が祝休日の場合は翌日休館) |
観覧料 | 一般510(410)円、大学生300(250)円 ( )内は20 名以上の団体料金 *高校生以下、65 歳以上、障がい者の方、県内に在学中の外国人留学生は無料 *毎月第4土曜日は「紀陽文化財団の日」として大学生無料 |
関連事業
●ミュージアムトーク(学芸員による展示解説)
6月6日(土)、6月14日(日)14:00〜15:00 場所:2階展示室(要観覧券)
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