会期:2025年04月12日(土)~2025年06月29日(日)
松岡壽《伊太利農夫》1881年頃 油彩、キャンバス 当館蔵
「MOMAWコレクション」は、和歌山県ゆかりの美術家を軸にした当館の特色あるコレクションを通して、19世紀末から今日までの日本と海外の美術をご覧いただく展覧会です。「佐藤春夫の美術愛」展の開催期間、1階の展示室では、「和歌山ゆかりの作家と近代の美術」をテーマに、本県新宮市出身の文学者、佐藤春夫(1892〜1964)が生きた1890年代から1960年代までの作品を、およそ年代順に紹介します。
美術という概念やそれを取り巻く制度、また新たな制作技法は、明治時代、開国によって欧米から本格的に日本に持ち込まれたものです。博物館や展覧会という組織や制度もそのなかに含まれます。そのため、西洋絵画の流入により従来行われてきた絵画が大きく統合され、その対概念となる日本画が生まれたように、日本の近代美術は西洋からの影響を大きく受けながら展開することになります。
ほとんどの物事がそうだったように、美術も当初は欧米の模倣からその移入が始まりました。しかし、やがて自国にふさわしい題材や、そこに生きる自分たちだからこそ生み出せる表現の追求が重ねられることで、独自の歴史が刻まれることになります。
欧米の美術は新しい展開を生むための大きな影響源であり続けましたが、時代ごとに技術や表現の学習とその解釈を繰り返しながら、独自の表現を見いだそうとして生まれた作品の連なりが、日本の美術を形作っていきます。和歌山県にゆかりのある作家たちも、時代ごとに活躍の場所はさまざまですが、その動きに関わっています。
*都合により出品作品、出品期間が変更される場合があります。
神中糸子《海岸風景》1888〜1892年 油彩、キャンバス 当館蔵
川口軌外《少女と貝殻》1934年 油彩、キャンバス 当館蔵
佐伯祐三《レ・ジュ・ド・ノエル》1925年 油彩、キャンバス 当館蔵
保田龍門《青衣婦人像[アンドレ嬢]》1921〜1923年 油彩、キャンバス 当館蔵
保田龍門《アンドレの首》1922年 ブロンズ 当館蔵
松本竣介《三人》1943年 油彩、キャンバス 個人蔵
石垣栄太郎《ボーナス・マーチ》1932年 当館蔵
粥川伸二《花下漫歩》1920年 絹本着色 当館蔵 *展示は5月25日まで
速水御舟《竹生》1928年 絹本着色 当館蔵 *展示は5月25日まで
建畠大夢《感に打たれた女》1932年 ブロンズ 当館蔵
山口 八九子《水辺村落》1917年頃 絹本着色 当館蔵 *展示は5月27日から
狩野 光雅《草刈の笛》昭和初期 絹本着色 当館蔵 *展示は5月27日から
展覧会情報
| 会場 | 和歌山県立近代美術館 1 階展示室A |
|---|---|
| 会期 | 2025年04月12日(土)~2025年06月29日(日) |
| 開館時間 | 9時30分−17時(入場は16時30分まで) |
| 休館日 | 月曜日(祝日の5月5日は開館)、5月7日(水) |
| 観覧料 | 一般600(480)円、大学生330(290)円 ()内は20名以上の団体料金 *「佐藤春夫の美術愛」及び「MOMAWコレクション 現代の美術」も観覧可能 *高校生以下、65 歳以上、障害者の方は無料 *毎月第4土曜日(4月26日、5月24日、6月28日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料 *毎月第1日曜日(5月4日、6月1日)は無料観覧日 |
| 主催 | 和歌山県立近代美術館 |
同時開催
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MOMAWコレクション 和歌山ゆかりの作家と近代の美術 出品目録 (ダウンロード / PDFファイル / 256.99KB)
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