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ポップ?ポップ!ポップ♡コレクションに見るポップなアートの50年

会期:2011年04月29日(金)~2011年06月19日(日)

ポップ(pop)という言葉には、「大衆の」、「流行の」といった意味があります。1960年代のアメリカでは、このポップという言葉にアートが組み合わされた、「ポップ・アート」という美術が誕生しました。
その特徴は、広告や商品パッケージ、漫画の一場面など、人びとが普段の生活で目にするイメージが美術表現に取り込まれていることです。美術とは全く関係なく生産され、多くがすぐに消費されていくイメージを美術表現として提示したのです。
アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインらによって展開されたその表現のあり方は、美術の枠組みを大きく広げ、現代の美術はもちろん、元々は典拠であった商業的なイメージにまで影響を与えています。
今回の展覧会では、当館の所蔵品を中心に、アメリカにおけるポップ・アートの展開を紹介するとともに、明るい色づかいや明確な構図、機知に富んだイメージの転用など、その手法や表現に影響を受けた日本人作家の作品を紹介します。またポップ・カルチャー(大衆文化)とも密接に関わり合いながら表現を広げる現代の美術作品も紹介します。およそ50年にわたるポップなアートの展開をお楽しみください。

【展覧会の構成と主な出品作品】(予定)

*平面作品(絵画、写真、版画など)、立体作品(陶、彫刻など) 合計120点程度

◇ポップ・アートの誕生と展開
ロイ・リキテンスタイン  《クラック!》 1964年
トム・ウェッセルマン 《シースケープ#8》 1966年
ロバート・ラウシェンバーグ 《スカイ・ガーデン》 1969年
アンディ・ウォーホル 《キャンベル・スープII》 1969年
ジム・ダイン 《木版による14色のバスローブ》 1982年
ジャン=ミシェル・バスキア 《無題》 1983年
ジェームズ・ローゼンクイスト 《スペース・ダスト》 1989年

◇ポップ・アートと日本
横尾忠則 《TADANORI YOKOO》 1965年
井田照一 《Drink》 1968年
吉原英雄 《彼女は空に》 1968年
篠原有司男 《女の祭》 1969年
靉嘔 《レインボー北斎 ポジションA》 1970年
三島喜美代 《パッケージ》 1974年
草間弥生 《レモンジュース》 1984年

◇現代日本のポップ
森村泰昌 《だぶらかし 肖像A》 1988年
奈良美智 《どんまいQちゃん》 1993年
村上隆 《Mr. DOB》 1994年
パラモデル 《極楽百景 第八景 −新世界 八重勝 ニュー配達−》 2007年

(各章制作年順。都合により出品作品が変更になる場合があります。)

展覧会情報

会期 2011年04月29日(金)~2011年06月19日(日)
開館時間 9時30分~17時(入場は16時30分まで)
休館日 月曜休館
観覧料 一般500(400)円、大学生300(250)円 ( )内は20名以上の団体料金
*高校生以下、65歳以上の方、障害者、県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生も含む)は無料

関連事業

講演会「アメリカ美術の世紀」 講師:池上裕子(神戸大学国際文化学研究科准教授)

4月29日(金・祝)14時から(13時30分開場)

当館2階ホールにて(聴講無料、先着順120名)

フロア・レクチャー(学芸員による展示解説)

5月4日(水・祝)、5月8日(日)14時から

2階展示室にて(観覧券が必要)

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