会期:2012年06月09日(土)~2012年09月02日(日)
当館は、1963(昭和38)年に開館した和歌山県立美術館を前身として、1970(昭和45)年11月、県民文化会館内に開館しました。明治以降の和歌山ゆかりの作家を紹介することを中心に活動を続け、1994(平成6)年には黒川紀章の設計による現在の建物でリニューアルオープンしました。リニューアルに伴い、作品収集の範囲を国内外に広げ、現在では総数約一万点を超える作品を所蔵しています。コレクション展においては、幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を入れ替えて、さまざまな観点から作品紹介を続けています。
今回の展示では、「和歌山ゆかりの作家と近代日本の美術」、「水辺の風景」、「まちを歩けば」、「重力とバランスと」、「あつまりの表現」という5つのコーナーを設けました。
まず「和歌山ゆかりの作家と近代日本の美術」では、神中糸子、保田龍門、建畠大夢、高井貞二、浜地清松など、明治以降活躍した和歌山ゆかりの作家とともに、中村不折や岸田劉生など、同時代の日本美術を代表する作家たちの作品をご紹介します。続く「水辺の風景」では、夏らしく海や川などの水辺をイメージした作品を集めました。そして「まちを歩けば」では、1920年代のパリの街を描いた佐伯祐三や、ロンドンの地下鉄路線図の駅名を音楽家や哲学者などの名前に置き換えてみせるサイモン・パターソン、ある路上の一部を巧妙に再現したマーク・ボイルなどの作品を紹介します。また「重力とバランスと」では、重力と人間との関係を探究した曽我孝司や篠田守男らによる作品を紹介します。最後のコーナー「あつまりの表現」では、家具などの廃品を組み合わせることで作品の制作をおこなうルイーズ・ネヴェルソンなど、物やイメージの集積によって制作する作家の表現を取り上げます。
また特集展示として、野田哲也(のだ・てつや/1940ー)の作品をまとめてご紹介します。
5つのコーナーと特集展示によって、当館の充実したコレクションを存分にお楽しみください。
出品点数は、特集展示を合わせ、およそ130点の予定です。
※都合により出品作品が変更になる場合があります。
展覧会情報
会期 | 2012年06月09日(土)~2012年09月02日(日) |
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開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで)/ 休館日 : 月曜日(7月16日(祝)は開館、翌17日閉館) |
休館日 | 一般340(270)円、大学生230(180)円( )内は20名以上の団体料金 高校生以下、65歳以上、障害者の方、県内に在学中の外国人留学生は無料 ※『なつやすみ特集 野田哲也』と共通 ◎7月18日〜8月31日の期間、平日の入館料が半額になります。※家族でお出かけ節電キャンペーン 観覧料 : 一般170(130)円、大学生110(90)円( )内は20名以上の団体料金 |
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