和歌山県立近代美術館・博物館の建築とデザイン

和歌山県立近代美術館・博物館の建築とデザイン

《和歌山県立近代美術館・博物館》は1994(平成6)年7月、和歌山市吹上の地にリニューアルオープンしました。周辺計画を含む建築設計は、建築家 黒川紀章(くろかわ きしょう 1934〜2007)によるものです。2026年5月30日、作品としての《和歌山県立近代美術館・博物館》を読み解くコーナーを、フリースペース(リーディングコーナー)に新たに設けます。

黒川は1957(昭和32)年、京都大学建築科を卒業し、東京大学大学院へ進学。在学中から「メタボリズム」の建築運動に最若手として参画し、建築家としてのスタートを切りました。また、近代建築の父と言われるル・コルビュジェが提唱した「機械の原理の時代」から「生命の原理の時代」への変化を宣言し、「メタボリズム(新陳代謝)」「メタモルフォーシス(突然変異)」「循環」「中間領域」「共生」など、生命を通して未来を予言するキーワードを打ち出しました。

和歌山県立近代美術館・博物館にも、これらのキーワードがコンセプトとして配置計画や構造、設計、意匠といったデザイン全体に貫かれています。とりわけ歴史や自然との「共生」は大きなテーマで、和歌山城や周辺の緑との関係性をはじめ、庇やドアノブといったデザインの細部にまで表現されています。

ここでは《和歌山県立近代美術館・博物館》のための模型やディテール原寸模型を展示するほか、計画当時の資料をはじめ、黒川の原点といえるメタボリズムの代表作《中銀カプセルタワービル》(1972年竣工)に関連する資料など、展示替えしながら黒川紀章の足跡や周辺をたどります。

展覧会情報

会場 和歌山県立近代美術館 1階 リーディングコーナー
開館時間 9時30分〜17時
休館日 月曜日(祝休日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え等の期間
観覧料 無料
主催 和歌山県立近代美術館

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