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コレクション展 2022-春夏 特集:生誕130年 田中恭吉

会期:2022年04月29日(金)~2022年07月03日(日)

コレクション展 2022-春夏 特集:生誕130年 田中恭吉 田中恭吉《少女》1914 年 インク、紙 当館蔵

1963 年に和歌山城内で開館した和歌山県立美術館を前身とする当館は、日本で 5 番目となる国公立の近代美術館として、1970 年 11 月、県民文化会館の 1 階に開館しました。そこで 23 年あまり活動したのち 1994 年に現在の建物(設計 : 黒川紀章)へと移転し、展示収蔵環境を拡充させミュージアムとしての活動を続けています。和歌山ゆかりの作家についての展覧会と作品収集を中心に、現在はその範囲を国外にまで広げ、日本画、洋画、彫刻、版画など、総数 1 万点を超える作品を収蔵するに至っています。

コレクション展では、所蔵品を通じて幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を替え、さまざまな特集コーナーを設けながら作品の紹介を続けています。明治期から現代にいたる、それぞれの時代精神を反映する作品の数々をお楽しみください。

今回、特集では、生誕 130 年となる田中恭吉の作品を展示します。1892 年和歌山市に生まれ、東京美術学校(現在の東京藝術大学)に入学して美術の道を歩み始め、恩地孝四郎や竹久夢二と交流して独自のペン画などに才能を発揮しはじめます。しかし、まもなく宿痾となる肺結核を発病。自らの死を悟りながら、ふるえるような感情を木版画やペンで表現しました。1915 年、わずか 23 歳で夭折しますが、その遺作が萩原朔太郎の詩集『月に吠える』の挿画として収録されたことで今も注目されています。当館には田中恭吉の初期から晩年までの代表作をはじめ、スケッチや書簡、詩歌原稿等の資料もふくめ約 1000 点が収蔵されていますが、今回はその創作のプロセスやイメージの展開をたどれるような約 80 点を紹介します。

 

特集:生誕130年 田中恭吉
コレクション展 2022-春夏

展覧会情報

会場 和歌山県立近代美術館 1階展示室
会期 2022年04月29日(金)~2022年07月03日(日)
開館時間 9時30分−17時[入場は16時30分まで]
休館日 月曜日
観覧料 一般350(270)円、大学生240(180)円( )内は20名以上の団体料金
*高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
*5月28日、6月25日(毎月第4土曜日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
*5月1日、6月5日、7月3日(毎月第1日曜日)は全館無料
主催 和歌山県立近代美術館

関連事業

▶フロアレクチャー(学芸員による展示解説)

4月29日(金・祝)、6月12日(日) *14 時から1時間程度、展示室にて。観覧券が必要です。

同時開催

企画展「モダン・プリンツ コレクションにみる世界の版画」  4月9日(土) – 6月26日(日)

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