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瑛九:紙の上の仕事

会期:2013年06月08日(土)~2013年09月01日(日)

瑛九:紙の上の仕事 瑛九《旅人》1957 リトグラフ、紙

 Q-Ei:Works on Paper 

「瑛九:紙の上の仕事」展を開催いたします。

瑛九(えいきゅう/1911−1960)は、本名を杉田秀夫といい、現在の宮崎市に生まれました。10代半ばに上京すると、早くも美術雑誌に批評を発表し始める早熟な少年でした。批評だけにとどまらず、1920年代半ばからは、油絵や写真の制作など、作家活動を始めます。1936(昭和11)年には、「フォト・デッサン」と名付けた、印画紙を使った作品の独創性が認められ、美術界にデビューしました。「瑛九」という変わった名前を使い始めるのもこの時からです。

戦後は、エッチングやリトグラフといった版画の制作にも手を広げ、前衛性を持った独特の幻想世界を作り出し、熱意あふれる理論家的性格も相まって、他の作家に強い影響を与えました。特に関西在住の作家が多数参加した「デモクラート美術家協会」での活動は、関西の戦後美術を考える上でも重要な意味をもっています。病気のため48歳で早世しますが、油絵、版画、写真と、ジャンルを問わずに展開した多彩な創造の世界は、他に類のないものです。

今回の展覧会では、作者にとって重要な表現手法であった、版画や写真などの紙作品を、戦後のものを中心に紹介します。紙の上で繰り広げられた、非常に濃密で不思議な造形世界を、どうぞお楽しみください。

瑛九にゆかりのある作家の作品も展示。20作家98点 資料17点。

展覧会情報

会期 2013年06月08日(土)~2013年09月01日(日)
開館時間 9時30分−17時(入場は16時30分まで)
休館日 月曜日(ただし7月15日は開館し、翌16日休館)
観覧料 一般340(270)円、大学生230(180)円 ( )内は20名以上の団体料金
*高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
*「コレクション展 2013-夏」と共通
☆家族でお出かけ節電キャンペーン>7/17-8/30の平日は入館料が半額となります

関連事業

講演会「瑛九版画の魅力 −制作者の視点から−」

 講師 田島直樹(筑波大学芸術系准教授、版画家)
 7月21日[日]*14時から、2階ホールにて(13時30分開場、先着120名、聴講無料)

 フロア・レクチャー(学芸員による展示解説)

 7月14日[日]、7月15日[月・海の日]*14時から、展示室にて(要観覧券)

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