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館長からのメッセージ/2010.10.15


朝夕は、めっきり秋の気配が感じられるようになりました。皆様はお元気でお過ごしでしょうか。

さて、当館では、開館40周年記念展の第二弾、「日本近代の青春 創作版画の名品」を開催しております。(10月24日まで)。 和歌山県は田中恭吉(きょうきち)と浜口陽三という日本の近現代版画史に偉大な足跡を残す作家を生み、当館はこの分野で、わが国で最も充実したコレクションを誇っています。この展覧会では、わが国に近代版画が誕生した1900年代の初めから第二次大戦に至る時期の日本近代版画の諸相を、当館の所蔵作品を中心に約350の名品によって、一堂に展開しようとするものです。印刷技術が急速な発展を示すながで、版画を再生するためには版画を芸術の新たな一分野として確立する以外にはないと考えた人びとの熱い想いと苦闘を、この展覧会で感じとってくだされば幸いです。

今年の秋はこのほか、「保田春彦展 近作デッサンを中心に」(10月23日~2011年1月30日)、「日本画が結ぶ心-平山郁夫追悼展示、小沢道治展」(11月20日~12月23日)、「第64回和歌山県美術展覧会」(11月2日~14日)を開催いたします。どうかご期待ください。


2010年10月15日

雪山行二

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