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なつやすみの美術館12 妻木良三「はじまりの風景」

会期:2022年07月05日(火)~2022年09月04日(日)

なつやすみの美術館12 妻木良三「はじまりの風景」 妻木良三《始景 I》2014 年 鉛筆、紙 個人蔵

 

さまざまな美術の楽しみ方を体験する「なつやすみの美術館」シリーズ。
12回目のゲストは、和歌山県湯浅町出身の美術家・妻木良三(1974‒ )さんです。妻木さんの作品には、波や雲、海岸や山を思い起こさせる柔らかなかたちが、主に鉛筆を用いて描き出されています。それらは具体的な情景というよりも、どこかであり/どこでもない、時間や場所の制限を超えて存在する原初的な世界への入口であるようにも感じられ ます。こうした世界へのつながりを、妻木さんは日々ため池のほとりや浜辺を歩くなかで見つける化石や骨、ウニの殻など、さまざまな自然物のなかにも見出します。イメージの源泉としての自然と原初的な世界の共通点。妻木さんが見つけた「はじまりの風景」を、当館所蔵品とあわせて紹介します。

 

アトリエにて

妻木良三(つまき りょうぞう)

1974年生まれ。和歌山県湯浅町出身。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。1998年より鉛筆による絵画を描き始める。東京での活動の後、2008年に和歌山県湯浅町に帰郷、自坊の本勝寺で僧職を務めながら研鑽を重ねる。主な個展に2011年「ZONE」(Onomachi α、和歌山)、2013年「幻標」(梅香堂、大 阪)、2017年「渚にて」(KUGURU、山形)、2020年「穴に絵をならべる」(みなべ町海岸、和歌山)。また2006年「VOCA展 2006」(東京都美術館)、2007年「線の迷宮II—鉛筆と黒鉛の旋律」(目黒区美術館)等に参加。1999年武蔵野美術大学卒業制作展三雲祥之助賞、2016年度和歌山県文化表彰文化奨励賞を受賞。
 

展覧会情報

会場 和歌山県立近代美術館 2階展示室
会期 2022年07月05日(火)~2022年09月04日(日)
開館時間 9時30分−17時[入場は16時30分まで]
休館日 月曜日(ただし、7月18日は開館し、翌19日休館)
観覧料 一般 520(410)円、大学生 300(260)円 ( )内は 20 名以上の団体料金
*高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
*7月23日、8月27日(毎月第4土曜日) は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
*8月7日、9月4日(毎月第1日曜日)は入館無料
主催 和歌山県立近代美術館

関連事業

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、内容の変更、事業の中止を行う場合があります。 変更があった場合は、美術館のウェブサイトでお知らせします。

 

▶対談:中島智×妻木良三 『文化のなかの野性 芸術人類学講義』(2000年)などの著作のある 芸術人類学者・中島智さんをお招きして、作家との対談を行います。イベント詳細ページ

日時:7月18日(月・海の日)15時から(14時30分開場)*2階ホールにて、参加無料 急遽都合により中止となりました。変更して、妻木良三さんによるギャラリートークを開催。

延期開催日:9月3日(土)15時から(14時30分開場) *2階ホールにて、参加無料

 

▶夏休みアート・ワークショップ

日時:7月31日(日) 和歌山県立近代美術館にて
   *詳細は、こちらをご覧ください。

   8月21日(日) 和歌山県立潮岬青少年の家、化石資料館にて
   *詳細は、こちらをご覧ください。

 

▶フロアレクチャー(学芸員による展示解説)
日時:8月6日(土)、8月20日(土) 各日14時から1時間程度 *2階展示室にて、要観覧券

 

▶こども美術館部(小学生を対象とした作品鑑賞会) テーマ「さいしょのさいしょ」

日時:7月23日(土)、7月24日(日) 各日11時から1時間程度、2階展示室にて

当館ウェブサイトより要事前申込。定員 6 名程度。

 

▶たまごせんせいとわくわくアートツアー(和歌山大学美術館部)
日時:2022年8月14日(日)、16日(火)〜19日(金) 各日13:00〜14:00、15:00〜16:00(1日2回開催)
詳細は、こちらをご覧ください。

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